06.8.17

第104回 自然観察会「熊野古道」が行われました。

実施日:2005年11月11日(金)〜13日(日)
参加者:男子9名、女子12名、合計21名
「行 程」
11/11(金)曇りのち雨 観光
JR天王寺9時23分⇒オーシャンアロー5号⇒12時45分JR新宮駅〜浮島の森〜新宮熊野速玉大社〜
新宮駅⇒路線バス⇒勝浦ホテル中ノ島(泊)
11/12(土)晴れ 大雲取越
宿⇒貸切バス⇒那智補陀絡山寺⇒貸切バス⇒大門坂〜熊野那智大社〜那智高原(昼食弁当)〜登立茶屋跡〜舟見茶屋跡〜舟見峠〜地蔵茶屋〜越前峠〜円座石〜小口自然の家(泊)
11/13 晴れ 小雲取越
宿〜小和瀬の渡場跡〜桜茶屋跡〜石堂茶屋跡〜賽の河原〜百間くら〜松畑茶屋跡(昼食弁当)〜請川⇒貸切バス⇒渡良瀬温泉(入湯)⇒JR紀伊田辺駅17時43分発⇒黒潮32号⇒19時34分着天王寺

 大雲取越・小雲取越は雲の中を行くがごとき厳しい坂道、峠をいくつか越え、約32kmは一般の人には厳しい道程であらう。このコース休日ではあるが歩いている人は少なかった。同じ中高年でも歩いている人は、謙虚で立派な大人である。信仰心の篤さや思いやりに年を重ねることは好いなと感じさせてくださる人が多い。世界遺産に推薦されたのは好いことだが、車に乗って楽をして、団体で群れ、観光気分で無神経、傍若無人になるのは避けたいものである。熊野古道を「歩く史跡」と位置づけ、自ら歩くことに徹し、長い歴史と、そこに過ぎていった多くの人々の生の証し・文化が築きあげられている信仰の道である。
 熊野の古道をもくもくと歩き続けてくれるわが身の愛しさ、この年になっても山歩きができるように育ててくれた両親と、私にいつも元気と生きる勇気を与えてくれる山の自然の恵みに感謝する気持ちがこみあがる充実感に満ちた3日間の熊野詣であった。
 
今回の特筆は、歩いた古道の両脇にアサマリンドウの群生にお目にかかれたことである。アサマリンドウは三重県の伊勢神宮に近い朝熊ヶ岳で発見されたのが名前の由来、*襲速紀地区の植物で紀伊半島の南部と土佐県の東部にしか分布しないもの。
スギ、ヒノキが多く林床は全般に貧弱でヤブランが目立った存在。低木も常緑樹が多く紅葉は期待できないが、林の脇にダンコウバイの落ち葉が多く見られ、他にヤマザクラ、ミズキ、ウリハダカエデ、ホウノキ、など、このコースに落葉樹が目立たないが、存在することがこの時季落ち葉が教えてくれる。
 

(石水久夫 記)

襲速紀(そはやき)地区
中央構造線が走る紀伊半島は、襲速紀要素と呼ばれる植物群によって特徴づけられる襲速紀に属する。
襲速紀とは熊の"襲"、豊後水道の古名である速水の瀬戸の"速"、紀州の"紀"をとって小泉源一氏によって造語された。


11/12(1日目)
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ホテル中の島玄関集合写真
写真提供者 井原道宏
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ホテル中の島 露天風呂
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熊野速玉大社
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新宮市内浮島の森
浮島の森
浮島の森HP
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/031801/tayori/topics/Vol26/26ukisima.htm
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ホルトノキ(ホルトノキ科)
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コバンモチ(ホルトノキ科)
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ミミズバイ(ハイノキ科)
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テツホシダ(ヒメシダ科)と
ヒトツバ(ウラボシ科)

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