遭難対策委員会山岳レスキュー講習会報告 更新:14/11/04

平成 26 年度 無雪期レスキュー講習会報告

【日 時】平成 26 年 10 月 5 日(日) 9:00〜17:00
【場 所】裏六甲 百丈岩 (鎌倉峡)
【目 的】無雪期における遭難事故現場で必要な登山者の救助技術の習得、研鑽
【主 催】大阪府山岳連盟 遭難対策委員会
【参加人数】①縦走、ハイキングレスキュー 16 名
      ②クライミングセルフレスキュー基本コース 11 名
      ③クライミングセルフレスキュー応用コース 8名
      計 35 名
    講師、スタッフ 計 13 名

 【内 容】 

講習は目的別に 3 コースあり、各々フィールドで実践的な講習となる。
縦走、ハイキングは登山道で遭難時対応、セルフレスキューは基本、応用コー
スとも岩場でビレー中の自己脱出や櫓でのビレー役でトップの落下の衝撃体
験などを行った。
今回セルフレスキュー応用コースの実施状況について報告する。
8 名の受講者を 2 名4パーティに分けての実践講習を行った。
レスキューの想定課題は、ラッペリング中落石などの何らかの要因で下降不能
となった場合どう救助するかである。最初に地上で講師から一通りの救助の流
れ、ポイントの説明が行われる。その後岩壁10mほどの支点から懸垂用ロー
プをはり、安全のためのバックアップ用のロープを救助者、要救者ともにセッ
トし約3,4mの高さの位置で要救役を救助者が仮固定し介助懸垂して降ろす
一連の流れを全員で行った。仮固定から要救を介助する距離や荷重バランス、
ロープワークにスリングとロープとの相性、テンションのかかったロープの扱
いは複雑で人一人降ろすのに多くの時間、労力を要し救助の困難さが伺えた。
講師が行う救助を見るとスムーズに運ぶ事ができていたが、実際行うと相当
な熟練技術と荷重をコントロールする腕力が必要であった。午前中は「ラッペ
リング途中での救助」で終えた。
午後からは、救助に必要なロープワーク、ライジングシステムなどの練習を
行った。
要救助者を引き上げるため1/3、1/5システム等の実践を行い、人一人
を引き上げるのにどれくらい力が必要か、容易に上げるにはどうするのかその
システムの説明と練習が行われた。
最後のまとめでは、今回のレスキュー講習で行ったことは完璧に実行できる
まで繰り返し練習することが必要で、うろ覚えで実際の現場で使用することは
無いようにとの注意があった。
この様な、レスキューを必要とする場面に遭遇することは避けたいところで
すが、最悪の状況を想定して準備することは登山者として重要なことだと思わ
れます。今後も研鑽を積んでいきたいものです。


講習風景


まとめ・閉講式



(大阪府山岳連盟  遭難対策委員会広報  稲葉博則)

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