チャーターバスなどを利用して憧れの山に登る、恒例のツアーハイキング。第246回ハイキングは、ミヤマキリシマで有名な「くじゅう連山」を船中2泊、現地1泊で訪れました。その様子をお伝えします。
水質試験成績表で安全性が証明された、ミネラル豊富な湧水群の一つ男池が、初日の登山口です。
木漏れ日に息吹を感じ、森の奥深さを味わいながら歩む。トレッキングの醍醐味ですね。
方言で「切り立った崖(諸説あり)」を意味するソババッケ。その昔は、もっと深い谷でしたが、毎年土砂が流れ込んでカサ上げされた平地になっています。色鮮やかな樹木と、土砂に埋もれた立ち枯れのコントラストが印象的です。
初日の目的。ミヤマキリシマが群生する平治岳(ひいじだけ・1642M)の山頂付近。遠く、くじゅう連山最高峰・中岳(1791M)と久住山(1786M)の大展望が私たちを待ち受けていました。
平治山山頂付近より、大船山(だいせんざん・1786M)を背景に「カシャカシャ!!」。
実はカメラマンの持つカメラがシャッター音を消音しているので、撮影のタイミングを口頭で伝えています。何度も繰り返すので「何回言うねん!」(笑)
法華院温泉山荘。鎌倉時代、天台宗の一大霊場として栄え、信仰の山から登山の山へと変化する中、1882年山宿として再興された歴史を持つ由緒ある山宿に泊まりました。
信心深く、まずは冷えた般若湯をいただきます!
二日目、快調に歩みを進め久住別れに到着。歩いてきた北千里浜を眼下に従え、遠く三俣山を望みます。
今回は、往復のフェリーとバスのみを利用し、全行程自由行動でテント泊参加した方もおられました。
まずは、久住山(1786M)に登頂!
両山の鞍部となる、火口湖御池の傍を通ります。
登り返して、くじゅう連山最高峰・中岳(1791M)に登頂!手にしているのは「くじゅう山開き」の記念ペナント。なんと、入山した日、6月4日が山開きだったのです!!
ゴールとなる牧ノ戸峠まであと1時間。時間に余裕があるので、最後まで気を抜かずにゆっくりと歩きましょう。
下山後、時間があるので長者原の、九重登山口に立ち寄りました。九重登山口で登山者達を見守るガイド犬「平治(へいじ)」像の前で最後の記念撮影。
おっと、これはオマケです(笑)疲れた足を癒す足湯と、疲れたカラダを癒す生!
<参加者の感想です>
大阪府山岳連盟のくじゅう連山ハイキングに参加しました。
初めて乗船した「さんふらわあ」の船旅は食事も美味しく快適で、寝て起きると大分県です。
さて、別府港からバス路線のない男池登山口までチャーターバスに乗り、名水100選と言われる男池の水をボトルに詰めて出発。さっそく新緑に包まれた森に癒されながら歩みを進めます。
突然明るくなったと思ったら、山々に囲まれたソババッケ。不思議な風景を後にして、森を抜け、そして念願の青空の中ミヤマキリシマでピンク色に染まった平治岳へ登りました。気持ちいい風と雄大な九州の空気と自然が気持ちよかったです。
夜は標高1300メートルにある法華院温泉山荘で宿泊しました。たくさんの人が宿泊する山荘ではいろいろな出会いもあり、地元の方との山談義も盛り上がりました。
2日目はくじゅう連山の主峰久住山と九州本土最高峰中岳を登ります。1日目と打って変わって大きな石のゴロゴロする樹木のない火山群。神秘的な火口湖の御池に見とれ、それぞれの山頂に立った時の達成感と、大きく広がる素晴らしい景色にみんな圧倒されました。
二日間の、歩きごたえのある山歩きで参加者同士も仲良くなり、楽しい時間を過ごしました。帰りは足湯へ寄り道。熱いお湯も楽しいお土産話の1つになりました。おいしいお土産もたくさん買って楽しい思い出もたくさんで最高の九州の山の旅になりました。
※ハイキング全行程のアルバムです。当時の様子がご覧いただけます。
※ハイキングの概要です。ハイキングの全容がご覧になれます。
次回、ツアーハイキングの予定は以下の通りです。お楽しみに!!
・8月26日(土)27日(日) 〈ツアーハイク〉②「乗鞍岳・焼岳」(中級者以上)◆
・9月2日(土)3日(日) 〈ツアーハイク〉③徳島「剣山」(初級者以上))◆