一般社団法人 大阪府山岳連盟
大阪府山岳連盟は、健全な登山の普及啓発に努め、登山を通じてスポーツの振興に寄与します。

近郊山域に関する注意情報

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お役立ち情報:分類一覧

大阪府山岳連盟が主催する講習や研修、またパーソナル山行などの活動報告です。
1年を通じて登山の知識や技術を学ぶ登山教室「山スクール」。 目的別に4クラスに分かれた、それぞれの活動レポートです。
初心者クラスに相当する「トレッキング1クラス」の活動レポートです。
初歩的な経験をされている「トレッキング2クラス」の活動レポートです。
アルパイン登山の基礎を学ぶ「アルパイン1クラス」の活動レポートです。
岩登り、雪山技術の習熟を目指す「アルパイン2クラス」の活動レポートです。

近郊山域に関する注意情報

〈お知らせ〉富田林駅~金剛山方面のバス運行について

金剛自動車株式会社のバス事業(金剛バス)の廃止を受けて、富田林市、太子町、河南町及び千早赤阪村の4市町村による協議会(広域協議会)による新たな交通サービスが令和5年12月21日(木曜日)からスタートします。主なポイントは以下の通りです。

    • 金剛登山口へは、「千早赤坂村立中学校前」で小型バスに乗り換え。
    • 金剛山ロープウエイ前(旧終点)へは、「金剛登山口」で南海バスに乗り換え。
    • 水越峠方面へは、「東水分」までの運行。

〈ワサビ谷環境管理組合より〉2023-24年シーズン新規会員募集のお知らせ

「ワサビ谷2023-2024シーズン」当該私有地内の通行を希望される場合は、事前に『ワサビ谷環境管理組合』へ入会し、通行への許可手続きが必要となります。詳しくは下記ご参照ください。

https://wasabidanikankyo.wixsite.com/2022/nyukai

〈関連情報〉https://sangaku-osaka.com/information/8025

 

〈警告〉富士山登山を計画されている方へ

富士山は安易に登れる山ではありません。

山梨県・静岡県から「弾丸登山」に関する警告が出ていますのでお知らせします。

 

特に、山小屋ではコロナ禍前よりも2~3割定員を減らしており、すでに満室となっている山小屋や、バイオトイレのオーバーフローなどによる、営業時間外の一般登山者のトイレ使用を制限する山小屋もあるようです。

皆さんに富士山の魅力を存分に味わっていただくために、以下のサイトをご参考に、正しい知識に基づく安全な計画で、富士山登山を楽しんでください。

チラシをプリントして、啓発にご協力ください。

大阪府山岳連盟広報 佐伯典昭

〈寄稿〉金剛山系のマサ土斜面を侵食し、崩壊の誘因となる勝手道

金剛山の崩落に関連し、関西大学名誉教授 青山千彰先生より、特別に寄稿をいただきましたのでご紹介します。

『金剛山系のマサ土斜面を侵食し、崩壊の誘因となる勝手道』

1.金剛山系の花崗岩とマサ土化

金剛山、葛城山の周辺地質は、領家帯にある花崗岩類(花崗岩、花崗閃緑岩、トーナル岩)でできています。花崗岩は等粒状組織と呼ばれているように、石英、長石類、雲母などの結晶した粒子が組み合わさって構成されるため、斜面の表面に近いところでは物理化学的な作用により、風化しやすい特徴を持っています。風化すると、一見岩に見える塊でも、少し力を加えると、粉々になり、真砂土(マサ土)と呼ばれるに土粒子に変わります。

このマサ土が、川に流され海岸線に堆積する(運積土と呼ばれる)と白っぽい砂浜を作ります。瀬戸内海沿岸が美しい白砂青松の風景を作るのは、主に、このマサ土から供給された粒子で構成されるからです。

2.斜面崩壊しやすいマサ土地帯

一方、運積土に対し、風化してマサ土化しても崩れずに、そのまま元の位置に留まる場合があります。これを風化残積土と呼びます。母岩である花崗岩の等粒状組織構造を残しながらも、長石や、有色鉱物(雲母、角閃石)などが粘土鉱物となり、粒子間の隙間が開くため、虫歯のような不安定な構造になります。当然、雨水により、侵食されやすく、大雨の時は、斜面崩壊が多発します。

その典型的な事例が神戸市です。過去何回となく、大規模土砂災害を経験しています。豪雨時に斜面崩壊が多発し、やがて土石流となって谷川を流れ下って神戸市を襲いました。そのため、六甲山から神戸市街を流れて海岸線までの河川には、土砂が流出されにくいように砂防堰堤が設けられています。

国土地理院公開の空撮(1960年代)と地図を合成

同じ花崗岩類から構成される金剛山でも、1960年代の豪雨災害で、多数の斜面崩壊が発生しましたので、多数の砂防堰堤を見ることができます。

3.マサ土斜面崩壊のメカニズム

さらに詳しくマサ土斜面崩壊のメカニズムを見ていきましょう。風化残積土の構造は、岩の状態から地表面に向かって、結晶どうしの粒界面が緩んだL層(かろうじて手の力で粉砕)から、だんだん粘土鉱物が増えていくM層(簡単に粉砕)、そして、粘性が増していくU層から構成されています。斜面では、この風下層は薄く0.5m~1m程度です。さらに、この風化層を覆うように植物遺骸と土が混合した表土層が覆います。このような風化断面ですから、L~M層付近に透水性が高い構造になっています。通常の降雨では主に表土層までの浸透となりますが、豪雨時には、L~M層にまで達すると、急速に浸透水がこの層に沿って広がり、やがて、パイピングで吹き出すか、滑り面となって崩壊します。

花崗岩地帯の豪雨災害事例

マサ土地帯での斜面崩壊の特徴が、写真のように表層剥離型崩壊と呼ばれる薄く表層を削ったように崩壊するのは、このような理由です。

4.豪雨災害へ導く勝手道

風化残積土は、ハイカーが通過するだけで、登山靴によりボロボロと侵食される特徴があります。いわゆるオーバーユースです。洗掘され、道が拡幅し、土壌が流出します。

さらに、勝手道(ショートカット道)として、尾根斜面のところに道ができると、侵食された道は豪雨時に水の浸入口となります。

ヤマレコ地図に勝手道の一部を加筆

金剛山には無数の勝手道ができています。最後の図は、金剛山系に広がる勝手道です。ヤマレコでのハイカーの通過軌跡から、地形図に描かれていない道を勝手道として、図中青線で描いたものです。驚くほど勝手道が縦横に伸びていることが分かります。

これは、ハザード(普段は問題ないが、豪雨など条件次第でリスクに転じるもの)です。多くの人たちは、昔は金剛山でも斜面崩壊したが、最近では防災技術が進み、ほとんど崩壊しなくなったと思われているかもしれませんが、それは運が良いというだけのことです。いつの日にか、金剛山系に線状降水帯がやってきたとき、このハザードと重なり、斜面崩壊が多発する日がやってきます。その時までに、勝手道の数をできるだけ減らしておきたいと願っています。

著者:青山千彰(あおやまちあき)長年道迷い遭難のメカニズム解明に取り組む、地質分野では花崗岩が専門。

  • 関西大学名誉教授(工学博士)
  • 国際山岳連盟UIAA委員
  • JMSCA UIAA資格委員会委員長
  • IMSARJ 日本山学SAR研究機構会長
  • (一社)大阪府山岳連盟顧問 ほか要職多数

〈注意〉二上山通行止めのお知らせ

先日の集中豪雨による影響で、葛城市より二上山の通行止め情報が発信されておりますのでお知らせします。また下記以外にも、地盤が緩んでいる恐れがございますので、谷筋のルートを始めとして、通行には十分ご注意ください。

遭難対策委員会 減遭難担当

 

令和5年6月2日(金)の大雨の影響により、登山道で土砂崩れ・倒木が発生したため、一部区間を通行止めとさせていただきます。

【場所】

  • 祐泉寺~馬の背間(岩屋~馬の背間は通行可)
  • 二上山駅、二上神社口駅の分岐~雄岳山頂間

ご不便をおかけし申し訳ありませんが、二次災害の恐れがあるため通行はご遠慮ください。

二上山美化促進協議会、葛城市役所 商工観光プロモーション課(0745-44-5111)

二上山登山道 通行止めのご案内

〈注意〉金剛山山頂広場崩落のお知らせ

多くのハイカーに親しまれ、大阪~六甲の展望や定点カメラで有名な山頂広場(金剛山国見城址公園)北西崖が全面にわたって崩落し、広場にも横一面に亀裂が入っています。地盤に水を含み危険な状態ですので、ロープなどで規制している内側へは立ち入らないようお願いします。

また、カトラ谷、寺谷などでも崩落や倒木が報告されていますが、報告のないところでも地盤が緩み、いつ崩落してもおかしくない状況が続いていると考えられます。特に、「金剛山安全対策推進連絡会」が看板を設置しているルートや、沢や谷のルートは大変危険ですので通行はお控えください。

技術遭難対策委員会 減遭難担当

金剛山山頂売店・葛木神社公式 Instagram.kongozan1125 による報告

〈注意〉大台ヶ原地区でツキノワグマの出没が頻発

環境省近畿地方環境事務所より、当連盟始め「大台ヶ原の利用に関する協議会」関係団体に、大台ヶ原地区でのツキノワグマ出没頻発に関する緊急の注意喚起が発せされました。近隣地域の入山を予定されている方は必ず下記HPをご覧いただき、くれぐれもご注意ください。

技術遭難対策委員会

 

  • 『頻発しています:大台ヶ原地区におけるツキノワグマ出没情報令和4年10月10日現在)』
    • 令和4年秋口より大台ケ原ではクマの出没が多発しております。また、10月中旬には大台ヶ原の木道上でもクマが確認され、声を上げた利用者にクマが向かっていく事案が発生しました。
    • 登山、ハイキング等で入山される際にはHPにある事項に気をつけていただき、ツキノワグマとの遭遇(そうぐう)を出来るだけ避けるように注意することが必要です。
    • また、入山中にツキノワグマを目撃されましたら、お手数ですが大台ヶ原ビジターセンターまでお知らせください。随時、最新のツキノワグマ出没情報として利用者に対し情報を発信してまいります。

近畿地方環境事務所 | 環境省

〈注意〉蓬莱峡エリアへのアプローチの徹底について

長年クライマーやハイカーの皆様に親しまれている、蓬莱峡屏風岩を始めとする蓬莱峡エリアへのアプローチルートについて、入口及び通過する土地所有者の方より厳重な注意が寄せられましたので、今後迷惑行為が行われないよう下記の周知徹底をお願いいたします。

  1. 入口門扉は、毎回必ず閉める
  2. 入り口前の不法駐車をしない
  3. ゲレンデへは直進せず河原を経由する。(ブルートレイン方面の通行禁止)

専務理事 石田英行

蓬莱峡エリアをご利用になるクライマー、ハイカーの皆様へお願い

〈注意〉石榑峠(鈴鹿セブン縦走路)登山口通行止めについて

鈴鹿セブン縦走路に当たる石榑峠2022年6月1日から8月31日まで、 登山口にトイレを作る工事に伴い通行止めになると、滋賀県山岳連盟を通じて東近江市森と水政策課より連絡をいただきましたのでご報告いたします。

現地での山行を計画されている方はご注意ください。尚、詳しいことは 東近江市森と水政策課 0748-24-5524までお問い合わせください。

石榑峠登山口にトイレをつくる工事に伴う通行止めについて【PDF】

〈注意〉シェークスピア氷柱群(奈良県川上村)へ通じる私有地の通行禁止について

今般奈良県川上村において登山者のマナーを発端にした問題が発生し、シェークスピア氷柱群へ通じる私有地へ立ち入らないよう、ワサビ谷環境管理組合より周知徹底の要請が届いています。

大阪府山岳連盟が加盟する「大台ケ原の利用に関する協議会(※)でも問題視され、私達もその要請に賛同します。

以下、ワサビ谷環境管理組合 組合長 安田芳裕様からの要請文を掲載しますのでご一読の上ご理解、ご協力をお願いいたします。

自然保護委員長 田中昭男

(※)「大台ケ原の利用に関する協議会」とは、西大台ケ原利用調整地区の自然環境保全と山岳・観光利用促進の調整を図り、持続可能な利用促進を目的として、環境省、国交省、林野庁、奈良県、上北山等自治体関係、NPO団体、山岳団体等で構成される会議体です。

大阪府山岳連盟では、登山活動の普及とともに遭難対策や自然保護にも取り組んでおり、「大台ケ原の利用に関する協議会」にも加盟し、関係団体と連携を図りながら自然保護に務めています。

 

一般社団法人 大阪府山岳連盟 会員各位

ワサビ谷環境管理組合は、現在のところこの地域の土地管理者に加え、私たち地元を中心とした複数のアウトドアガイド団体が構成員となり運営されています。(*ワサビ谷には複数の地権者がおり、それを管理している方を土地管理者と呼んでおります。)

本年2月1日から、奈良県川上村にあるシェークスピア氷柱群への登山道に無許可での通行禁止の新たな看板を設置致しましたので、皆様への周知を宜しくお願い申し上げます。

以下経緯説明になりますのでご確認ください。

1980年頃から土地管理者の運営するワサビ農園で、葉ワサビの栽培が行われていました。当時、このワサビ農園を保護する目的で、農園入口に立ち入り禁止の看板やゲートが設置されていました。

しかしながら、以前からアイスクライミング等を目的とする登山者が無断で通行する状況が続いていたそうです。葉ワサビの栽培は獣害や盗難の影響で2000年には終了していますが、立ち入り禁止の看板はそのままで、無断通行はしないでほしいという意思に変わりはなかったと伺っております。

我々地元ガイドはこのコースでガイドツアーを開催するにあたり、2015年に土地管理者に通行の許可を打診しました。基本的に立ち入りはして欲しくない場所との事でしたが、地域での活動を応援する意味もあり特別に許可を頂きました。そして危険箇所の迂回路を整備する許可も頂きました。その過程において、老築化して分かりにくい立ち入り禁止の看板を新しくしました。

その後、氷瀑見学を目的とした登山者の数はネットでの情報等で増え続け、ついに本年は路上駐車がバス停を埋めつくし、さらに国道にはみ出すように置かれるぐらい溢れるようになりました。駐車ポイントはトンネルを出てすぐのカーブという危険箇所でもあり、接触事故も起こりました。

また私有地内でトイレのゴミが散見される事もありました。

さらには気軽な装備や知識で立ち入る人も増え、遭難者が出るという最悪の事態が起こってしまいました。

このような状況を至急終息させるために、以前から許可を頂いていた団体を中心にワサビ谷環境管理組合を結成し、新たな看板とロープでのゲートを設置しました。

現在、立ち入り許可を申請する方法についてお問い合わせを複数いただいております。

この件については、もし方法等が決まればワサビ谷環境管理組合のサイトで掲載する予定ですが、方向性もまだ決まっておりません。

まずはさらなる事故やトラブル防止のため、無断立ち入りをする人が居なくなるようにする事を優先します。また今後雪融けがすすめば、山が荒れていないかの確認も必要です。

関西を代表する貴重な自然を守るため、皆様のご協力を宜しくお願い致します。

どうか今しばらく見守っていただけますようお願い申し上げます。

大変申し訳ございませんが、問い合わせについては混乱を避けるためメールのみとさせていただいておりますのでご了承ください。

2022年2月24日
ワサビ谷環境管理組合 組合長
安田 芳裕

連絡先:wasabidani.kankyo@gmail.com

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