11月5日に、鈴鹿山系連絡協議会が主催する「鈴鹿山系安全登山指導キャンペーン」を、御在所岳、雨乞岳の登山口となる、武平峠のトンネル東西で行いました。東側は、三重県山岳・スポーツクライミング協会主管で、また西側を滋賀県山岳連盟主管で実施し、当大阪府山岳連盟は、西側登山口でのキャンペーンのお手伝いをしました。
紅葉も見ごろな絶好のロケーションとなった当日に、登山届の実態調査と啓発、またアンケートによる所持品や意識調査を行い、以下のような所感を得ました。
- 山行計画書への意識に乏しい方が多い
- 家族に伝えていても、山行計画書を持っていない方が約70%
- 用具に対する意識に乏しい方がおられた
- 雨具は30%、ヘッドランプは50%が不所持
- 地図に対する意識に乏しい方が多い
- 初見者が90%なのに、地図・コンパス所有者は60%
- また自由記述で、テープ表示が不足という意見があり、地図を頼りにせず「テープ」など道標を頼りにしている傾向が伺えた。
以上から、紅葉シーズンを迎え、有名であることなどから、山の実際の難易度と、山登りに対する知識・技術に食い違いがあり、道迷いや滑落など遭難防止に向け、山のグレーディング(難易度の公表)や、具体的な危険度の周知が必要と思われ、そのように主管者に意見を述べました。