金剛山伏見林道から一時撤去されていた「金剛山ロープウェイ」「香楠荘」解体工事車両通行における橋梁補強の鉄板が、4月からの工事再開に向けて3/10(月)~3/11(火)に敷かれる予定です。
- 設置につきましては安全を確保の上行われる予定ですが、両日に伏見林道を利用して登山する計画の方は、現地の指示に従い十分お気をつけて通行ください。
- また、鉄板が濡れていますとスリップなどの可能性が高まり危険です。小股で、足裏全体を同時に地面につけて歩く歩き方(フラットフッティング)を心掛けて歩き、スリップを未然に防ぎましょう。
2025年3月 金剛山減遭難担当

山梨県・静岡県から
さらに詳しくマサ土斜面崩壊のメカニズムを見ていきましょう。風化残積土の構造は、岩の状態から地表面に向かって、結晶どうしの粒界面が緩んだL層(かろうじて手の力で粉砕)から、だんだん粘土鉱物が増えていくM層(簡単に粉砕)、そして、粘性が増していくU層から構成されています。斜面では、この風下層は薄く0.5m~1m程度です。さらに、この風化層を覆うように植物遺骸と土が混合した表土層が覆います。このような風化断面ですから、L~M層付近に透水性が高い構造になっています。通常の降雨では主に表土層までの浸透となりますが、豪雨時には、L~M層にまで達すると、急速に浸透水がこの層に沿って広がり、やがて、パイピングで吹き出すか、滑り面となって崩壊します。

令和5年6月2日(金)の大雨の影響により、登山道で土砂崩れ・倒木が発生したため、一部区間を通行止めとさせていただきます。