一般社団法人 大阪府山岳連盟
大阪府山岳連盟は、健全な登山の普及啓発に努め、登山を通じてスポーツの振興に寄与します。

登山技術を磨く

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登山技術を磨く

安全登山への取り組みは、大阪府山岳連盟の大切な役割の一つです。大自然の恵みを授かる登山は、様々な魅力にあふれています。しかし同時に、山は私達の意思や都合とは関係なく立ちはだかり、時として生命をも飲み込んでしまいます。
山と上手く向き合い、登山が安全なスポーツ・レクリエーションとして末永く楽しめるために、各領域の専門家による講習会や研究会を催していますので、ぜひご活用ください。

尚、1年を通じて学びを得たい方には「山スクール」を開校しています。

読図講習会

担当:技術遭難対策委員会

地図を見ながら現在位置を確認する。道迷いしない大切なことです。
地図を見ながら現在位置を確認する。
道迷いしない大切なことです。

山岳遭難事故で一番多いのが「道迷い」です。登山道は枝道が多く、一般道のように標識が整っていません。また似た景色が続く山の中では方向感覚も曖昧になってしまいます。これを未然に防ぐためには、地図と地形が読めるようになるのが一番です。また地形図がわかるようになると、今までとは違った山の楽しみが増えてきます。

「座学」と「実技」の二日間、「基本」と「応用」の2コースで目的に応じた読図を学びます。

  • 開催日時:毎年5月~6月
  • 案内開始:毎年4月ごろ
  • 参加資格:各種山岳保険加入者ならどなたでも参加できます。
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • 基本:地形図を用いた、読図の基本を学びます。
    • 応用:地形と地図の理解を深め、ナビゲーション力を高めます。

募集中の事業は【お知らせ】をご覧ください

救急法講習会

担当:技術遭難対策委員会

身近に起こる事故に備えておくとハイキングも安心です。
身近に起こる事故に備えておくと
ハイキングも安心です。

山でもし友人や周りの登山者が事故に遭いケガをしたら、あなたはどうしますか?山の中では街中のように救急車がすぐ来るわけではありません。少なくとも、手持ちの用具で適切な応急処置を行うことができれば、ケガの重症化を防ぐことに繋がります。

実技中心に行う二日間の講習で、山中において陥りやすいケガに対処する知識と応急処置を学びます。

  • 開催日時:毎年5月~6月
  • 案内開始:毎年4月ごろ
  • 参加資格:どなたでも参加できます。
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • ファーストエイドでの救急救助の手順
    • 夏山で起きやすい熱中症と落雷事故への初期対応
    • 山で起きやすいトラブルの対処方法
    • 一時的な救出搬送が行える処置
    • 三角巾、カッパ、ストック、ガーゼ、包帯、テープ等を使用したファーストエイド

募集中の事業は【お知らせ】をご覧ください

沢登レスキュー講習会

担当:技術遭難対策委員会

沢では足場が悪く、自分達で何ができるか知識と技術をフル回転させる。
沢では足場が悪く、自分達で何ができるか
知識と技術をフル回転させる。

真夏に人気の高い、日本特有の登山携帯「沢登り」。しかし、一般登山に比べて危険性が高い上に、地形的にも極めて救出困難な条件が揃っており、救助ヘリすら用意に近づけません。まさに自分達で何とかしなければならないのです。

沢に入る際にはもしもの事態に備えておくのが最低限のルールとわきまえ、レスキュー技術を身に付けておきましょう。「基本」と「応用」の2コースで、経験に応じたレスキュー技術を学びます。

  • 開催日時:毎年7月
  • 案内開始:毎年5月ごろ
  • 参加資格:以下の3項すべてに該当する方
    • 大阪府山岳連盟加盟山岳会会員・パーソナルメンバー(優先)、一般(若干名)
    • 基本的なロープワークの上級者
    • 各種山岳保険の加入者
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • 基本:沢での危険について、沢での確保、高まき、滝つぼの注意点など
    • 応用:アンカー設置~ロープワーク、事故発生から搬出までのシミュレーション

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気象講習会

担当:技術遭難対策委員会

山で気象の変化を事前につかむことは重要ですね!
山で気象の変化を事前につかむことは重要ですね!

自然がフィールドの「登山」。四季折々の気象の変化に対応する事も当然ですが、雷、雪崩、高所等山特有の気象変化にも対応しなければなりません。そのためには天気図を読む、書く、観天望気を知り過去の遭難事例を知る事によって遭難を防止する事にもなります。

一日の座学講習で、山の天気の特徴を知り、気象遭難を減らす事を目的に気象の基本を学びます。

  • 開催日時:毎年8月
  • 案内開始:毎年6月ごろ
  • 参加資格:どなたでも参加できます。
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • 四季の天気と天気図の見方
    • 山岳気象の特徴
    • 気象遭難に遭わないために

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ハイキング縦走レスキュー講習会

担当:技術遭難対策委員会

ツエルトを使用したビバーグ練習。
ツエルトを使用したビバーグ練習。

秋から初冬にかけてはハイキング絶好のシーズンです。しかし、日ごと早まる日没や厳しくなる冷え込みなどで、思わぬ事故を引き起こしたり、日没によってビバーグ(緊急の野営)した方が安全だったりします。

夏山の感覚から更に気を引き締めるため、ハイキング時に想定されるレスキュー技術を実地で学びます。特にハイキングリーダーやリーダー候補の方にお勧めです。

  • 開催日時:毎年9月
  • 案内開始:毎年7月ごろ
  • 参加資格:各種山岳保険の加入者なら、どなたでも参加できます。
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • 事故を予防する装備と行動
    • 応急手当(実技)
    • 補助ロープを使った安全確保
    • ビバーグとシミュレーション
    • 搬送法とシミュレーション

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クライミングレスキュー

担当:技術遭難対策委員会

百丈岩やぐらでの基本講習。
百丈岩やぐらでの基本講習。

岩場でのクライミング中、1本のロープでつながっている仲間が事故にあったらどうしますか。リードクライマーが滑落して気を失った、落石がビレーヤーに当たりケガをしたなど、もしもの事態に備えておくのが最低限のルールとわきまえ、レスキュー技術を身に付けておきましょう。「基本」と「応用」の2コースで、経験に応じたレスキュー技術を学びます。

  • 開催日時:毎年9月
  • 案内開始:毎年7月ごろ
  • 参加資格:以下の3項すべてに該当する方
    • 大阪府山岳連盟加盟山岳会会員・パーソナルメンバー(優先)、一般(若干名)
    • クライミング経験者(応用コース受講希望者は、基本コース受講済のこと)
    • 各種山岳保険の加入者
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • 基本:アンカーポイント、ビレー方法、ビレー体勢からの自己脱出
    • 応用:支点構築、ルート工作、介助懸垂、振分救助、シミュレーション

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冬山講習会

担当:指導委員会

みんなで入れば温かい、雪山でのテント生活。
みんなで入れば温かい、雪山でのテント生活。

2024年に第80回を数える、大阪府山岳連盟で最も歴史ある講習会です。雪山ではほとんどすべての登山技術を用い、体力的にも技術的にも妥協を許すことができません。しかし、白銀の世界に足跡を残し、厳しさを克服しなければ味わえない感動、冬でしか見ることのできない特別な景色との出合いは、一度経験すると忘れることができません。

この講習会では、初級者から上級者までを対象として、経験に応じた雪上歩行の技術から冬山での生活、また緊急避難方法に至るまでを、事前会議、事前講習(日帰り)と現地2泊3日の行程で学びます。

  • 開催日時:説明会毎年12月ごろ、事前講習毎年翌1月ごろ、現地講習毎年翌2月ごろ(2022年度の一般募集は行いません。)
  • 案内開始:毎年11月ごろ
  • 参加資格:各種山岳保険の加入者なら、どなたでも参加できます。
    • 但し冬山登山装備の準備ができる方に限ります。
    • まず、説明会にお越しください。
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • テント泊、小屋泊に分かれ、基本、応用など細かく班分けします。
    • 雪上歩行の基礎技術、アイゼン・ピッケル等の使い方、ラッセルの方法
    • テント設営・生活技術の習得、緊急避難の方法、雪崩に対する対処など

※2020年以降中止、もしくは公開募集をしていませんでしたが、2025年より再開の見込みです。詳しくはHPで発表いたします。

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積雪レスキュー講習会

担当:技術遭難対策委員会

雪のかまくら、スノーマウントを体験!
雪のかまくら、スノーマウントを体験!

冬山で、万一雪崩に遭遇した、また仲間が低体温症に陥った時の対処など、冬山での事故はどれも命に直結します。もしもの事態に備えておくのが最低限のルールとわき まえ、レスキュー技術を身に付けておきましょう。「基本」と「応用」の 2 コースを 1 泊 2 日で、経験に応じたレスキュー技術を学びます。

  • 開催日時:毎年2月
  • 案内開始:毎年12月ごろ
  • 参加資格:以下の3項すべてに該当する方
    • 大阪府山岳連盟加盟山岳会会員・パーソナルメンバー(優先)、一般(若干名)
    • 一般登山技術、及び雪上技術をお持ちの方
    • 各種山岳保険の加入者
  • 場所、参加費、持ち物などは、当該年度で案内する「開催概要」をご覧ください。
  • 概要
    • 基本:雪崩のメカニズム、埋没体験、ビーコンとゾンデでの捜索など
    • 応用:事故発生から捜索、掘り出し、搬出・搬送までのシミュレーション
(2019 年~2021 年は未実施)

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技術検証会

担当:技術遭難対策委員会

国立富山登山研修所での落下実験
国立富山登山研修所での落下実験

アルパインクライミング技術やレスキュー技術は、素材の進化や用具の開発、また遭難事故の検証により絶え間なく進んでいます。それらを検証し、安全登山の普及に努めるのが技術検証会です。

活動は年10回ほどで、他府県山岳連盟など他団体と合同で行うこともあります。基本的に非公開ですが、興味のある方は大阪府山岳連盟事務局までお問い合わせください。

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海外登山研究会

担当:海外登山研究会

2017年4月、コンデリ(ネパール6187m)登頂
2017年4月、コンデリ(ネパール6187m)登頂

創立70周年を迎えたのを機に、久しく途絶えていた合同登山隊による海外遠征を2017年に復活させました。その流れから遠征の機運が高まり、遠征登山のノウハウを受け継ぐとともに、海外の面白さ、難しさなどを、体験談中心の茶話会形式で、情報交流する目的で開催しています。

内容は登攀からトレッキングまで様々。海外経験がなくてもどなたでも気軽に参加でき、経験者から色々な話を聞いたり、また相談したりできる会です。
※2020年よりコロナ禍より活動を停止していましたが、2023年度有志による遠征を計画しています。

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年間計画